斬って候

花燃ゆる春を 人は青春(ゆめ)と呼び
恋する想いを 胸に秘めれば
若き日は遠く ゆれるかげろうに
この身をゆだねて 戯れていただけ
ああ…沈む夕陽を 斬って候
青き心を 道づれにするなら
花燃ゆる春よ それは まぼろし

風立ちぬ秋に 人は佇んで
追憶(きのう)のゆくえを 浮雲に問いかけ
少年のままで もしも生きれたら
草笛もこんなに 淋しくはないのに
ああ…沈む夕陽を 斬って候
夢の荒野を 彷徨っているなら
風立ちぬ秋よ それは まぼろし

ああ…沈む夕陽を 斬って候
青き心を 道づれにするなら
花燃ゆる春よ それは まぼろし
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