なぁ…友よ

旅の夕陽の 淋しさは
旅で 暮らして わかるもの
母と別れた 秋の駅
野菊は今も 咲いてるだろうか
軒端雀は 鳴くだろか
あゝある里は なぁ…友よ
遠く 離れて 忍ぶもの……。

緑 したゝる 山峡の
川の流れに 光る水
幼馴染の あの女は
嫁いで 母に なってるだろか
今の暮らしは 幸せか
あゝある里は なぁ…友よ
風に 思い出 唄うもの……。

子供 育てゝ 生き抜いて
人は 昔を 振り返る
俺を いつでも 励ました
千年杉は 親父のように
夢を 待てよと 繁るだろ
あゝある里は なぁ…友よ
独り 瞼に 描くもの……。
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