夢想時代

アクセル全開に踏み続けていた夢の中、
今は乾ききってしまった惰性だけが絡みつく
鱗雲の隙間には一瞬の光、
無邪気に戯れてたあの頃の光

鼻を突くのは風運ぶバニラの匂い
「バカ騒ぎ」が大切な時を刻んでた頃の美しい匂い
投げやりな態度で崩れ行く
ゆきずりの空気で壊れ行く…自分

もう一度手に取ろう明日を創り上げるボルトとナットを
過去を紡ぐか弱い糸を

叩いて砕いてへし折って泣いて 希望という赤い空はドロドロに解けた
光射して投げ散らし裂いて もう誰も僕の心なんて見ちゃいないのさ

目を突き剌すようなとんがった赤と
鳥肌の立つような深い縁に包まれたい

打算だらけの時代の中、消えてゆく淡い夢
せめて愛をとめない事だけと…

キリキリ車輪をきしませ泣き走る 無防備な列車よ何処へ行く?
右向け右の自転を繰り返す地球に 欲情の花は何処に咲く?
叩いて砕いてへし折って泣いて 希望という赤い空はドロドロに解けた

どんな場所で踊らされても僕の心はいつも刃剥いている
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