ずっと君を見ている

暮れかかる午後の空 片付かない手仕事
汗がしみたシャツの襟 焦る首をしめつける

「がんばれ」で励まされないなんて 甘いよな
声かけてくれた君に 悲しい顔させてしまった
片付かない胸の中

今日もまた足踏みだ
気がつけばもう外は夕焼けが
散らかった紙くずもそのままに 放り出したぼんやりな帰り道

履きつぶした靴底 通り雨がしみたら
変わりのない毎日が 息づいてると知った

ひと呼吸おいてから歩けよと言われている
そんな気がしたんだよ
吸った息は吐かなきゃいけない 吐かなきゃ吸い込めない

一日は足踏みだ
振り向けば燃え盛る夕焼けが
僕の背中を押してくるようで 伸びた影がたくましい帰り道

街に阻まれて見えなかった 君の笑顔はなんてまぶしいのだろう

「がんばれ」で励まされないなんて 甘いよな
みんな みんな がんばれよ
笑う君の頬の夕映えを もう何度も濡らさぬように

人生は足踏みだ
気がつけばいつだって夕焼けが
退屈をくり返す毎日でも そこに君がいなくちゃダメだった

人生は足踏みだ
焦るなかれ ゆっくりと進めばいいさ
山積みの毎日と君がいる平凡な日々に感謝しながら
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