さらば愛の季節

黄昏の停車場にひとり立てば
雨降り映画のように
住みなれた町 海の江ノ島…
あざやかに夏の日の出来事が
この胸によみがえるの
今なにもかも捨てて行くのね
ヒロシ あなたを愛してた
嫌われた今でも
あなたのすべてが好きよ 好きなの
あー また電車が来たわ
これ以上見送れば 旅立てないわ

思い出のチャイニーズレストランの
顔見知りのご主人が
窓から見える 海の江ノ島
渚まであなたを捜しに行った
アパートの青い屋根が
涙の中を遠く消え去る
ヒロシ あなたを愛してた
捨てられた今でも
あなたのすべてが好きよ 好きなの
あー この角を曲がれば
海が見えなくなるわ
もう鎌倉ね
あー もう終着駅
涙をふかなければ
人が見てるわ
人が見てるわ
×