湾岸ミッドナイトツーリングクラブ

夜風を吸い込んだら キックでエンジンをかけた
寝静まった この町中に マフラーの音がひびく
インターチェンジまでの 乾いたアスファルトに
点滅の黄色信号と 街灯が淡く溶ける

この街から逃げ出したくなった わけじゃないけど
バイパス沿い コンビニのあかりを横目に見ながら目を細めてる

風と星とバイクと 夢と月と俺が
闇の中走っていく 明日に向かって

トンネルくぐり抜けて 潮のかほりを浴びた
海ほたるの駐車場に サイドスタンドを立てる
デッキにもたれながら 熱い缶コーヒー開けた
ため息を波のうねりが そっとかきけしてくれる

海の向こう ひかるあの東京に恨みなどないけど
飲みほした コーヒーの缶を強く握りしめて夜空見上げた

風と星とバイクと 夢と月と俺が
闇の中走っていく 明日に向かって

ヘルメットにあたる風の向こうに不安は無いけど
グリップを握る手のひらに熱い想い込めて回し続けた

風と星とバイクと 夢と月と俺が
闇の中走っていく 明日に向かって
明日に向かって
明日に向かって
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