一枚の写真

癒える事など 無いはずと
思っていた傷も 乾くほどに
長い時間が 過ぎました
風が運んだキンモクセイ 夏の終わり

「ねぇ 嘘つくのやめにしよう 私もやめるから」
そう言った後 Ah 涙したよね

もう1度会いたくて ただ会いたくて
今さら帰れない
2人が寄り添ってたあの頃は
もう戻らないんだね
どうすれば忘れられるだろう
わからぬまま時は過ぎて
大人になった君は 今何をしてるだろう

街を彩る 並木道
少し冷たい風が 通り抜ける

Oh 右肩を寄せて歩く 君はもういないけど
左手が覚えているよ 確かなぬくもりを

どんなことよりも いま

もう1度会いたくて ただ会いたくて
今さら帰れない
2人が寄り添ったあの頃は
もう戻らないんだね
一枚の写真に残された
止まったままの秒針が
大人になった僕と
動き出すよ 君よ幸せでいて
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