RETRO

「君が可哀想だから。」と云うなら “可哀想”にしないで
「待たせる方が辛い。」と云うなら少しぐらいシャワーを急いで

孤立した銀河で隠れんぼ
「99…100… もういいかい?」
16MBのレトロゲームみたい
「99…100…。」
迷い込んでループ

「懐かしい。」って君の発言に「あーそっか。」って「そうなんだ。」って
世間は新しいモノ好きで僕はもうそういう存在

「浮ついても帰って来てね。」
そんな“愛妻家”でいれたらいいな

「2012年世界が終わる。」と云うならもっと大事にして
「サンタは居る!」と云い切るなら少しぐらい僕を信じて

品種改良で生まれた花が許可無く誘惑
「最新の僕は優れているでしょ?」
「黙りな。この廉価版。」

もしこの世界に愛が在るなら気持ち悪い事云えるね
恥ずかしがる必要なんて無い
大きな声で聞かせて
-大好き-

「ごめんな…。」と謝らなくていいからもう居なくなんないで
「君を愛してる。」と云う間に二回キスをして

声を真似て後ろから抱き締めた僕の偽物へ
満遍の笑みを浮かべながら「似てない。」と射殺してやれ

独りきり銀河で隠れんぼ
「99…100…もういいかい?」
16MBのレトロゲームみたい
「99…100…。」
「もういいよ。」
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