雨
雨が降ってきた まるで ぼくが流す 汚れた 涙を
この世界から もみ消すかのように 雨が降った
ぼくは 自分が 泣いているのかどうかすら
わからなくなった どうでもよくなった
これも 神の仕業なのだろうか?
ならば もう 悲しみを 抱く 権利すら 失ったらしい
ねぇ 泣いてるの? わたしは 泣いてるよ 多分 一緒だね
木を隠すなら 森ってことかな 誰も わたしたちの涙に 気付かない
いや わたしたちに 気付かない
もしかしたら 世界が こんな 意味のない 出逢いを
蔵匿してくれてるのかな
神様って 結構 やさしいのかもね
お互いのことなんて なにも知らないけど
今は ただ 誰か そばにいてほしかったんだ
今は ただ
たとえば ぼくの 命の中に 芽生えた この 希望が
世界のありとあらゆる場所で 有害とされたなら
なぜ ぼくは 生まれたんだろう
たとえば わたしの 血液中を 流れゆく この 愛が
他の 誰かの 命の中に 悲しみを 生むのなら
いっそ もう 絶やすべきなの
ねぇ どこで 間違えたのだろう
あぁ はじめから 決まっていたの
ねぇ 息をするよ 聴こえるよ
見つめてるよ 触れているよ
この 世界に 生まれたこと 間違いでも
生きているよ 感じるよ
まだ ぼくらは 温かいよ
せめて 雨が 止むまでは
ねぇ 神様 許してよ
いつしか 善と悪 光と影 愛と憎しみ さえも
全て ボーダーレスに 変わり果てて 心を失くしていた
もう 戻れない場所まで たどり着いてしまったんだ
ねぇ 命は ほら 動いてるよ
いま 確かに 動いてるよ
この 世界で 生きてること 間違いでも
求め合うよ 惹かれるよ
まだ ぼくらは 温かいよ
せめて 雨が 止むまでは
ねぇ 神様 許してよ
どうして 悲しみ は 悲しみと 引かれ合うのだろうか
なぜ 悪 は 悪 を 引き寄せるのだろうか
毒で毒を制したって
血で血を洗ったって
暗澹とした 青写真しか 描けない
惨憺とした 明日しか 臨めないよ
電力さえ 磁力さえ 同属を嫌悪するというのに
なぜ 人は 同じように創造されなかったの
砂時計型をした幸福ピラミッドは 時を刻み
やがて 全ての粒砂が 流れ落ちてしまうのかな あ~あ
切断したはずの両足が痛むのではなく
ここに存在するはずの臓器が機能していないような感覚
五体満足であるはずなのに いつもどこかが満たされていない矛盾
所詮 衰弱し切った神経を鋭敏に研ぎ澄ましたところで
不可逆成長をした自分を
取り戻すことなんて もう出来ないことは わかっているんだ
あぁ こんなにも こんなにも 愛しているよ
探しても 探しても 理由なんてさ わかんないけど
聞こえてる
聞こえてるよ
溶暗していく 数ある命に
キャンドルサービスなど 誰もしてくれない
健気なマッチ売りの少女なんて もうどこにも見当たらない
今にも この雨に 鎮火されてしまいそうな この炎を
それでも まだ 微かに 灯る この心の灯火を
ぼくらは どうやって 燃やし続ければいいのだろうか
生きているよ 生きているよ
生きているよ 生きているよ
聞こえているか 届いているか
恵まれた家庭でぬくぬく育ったパシフィストたち
教科書でしか社会を学ばなかったポリティシャン
人とさえ関わらず頭ん中で勝手に地球回してるフィロソファーども
ふざけんじゃねえよ
誰が わたしを 幸せにしてくれるの
なにが わたしを 満たしてくれるっていうの
感情なんて全て一過性のものでしょ
わかんないよ ねぇ もう わかんないよ わかってたまるかよ
理由などないさ
ねぇ そばにいてよ 見つめてよ
今だけでも 抱きしめてよ
愛してるも 大好きよ も 言えないけど
キスをしよう 手を握って
今だけはさ キスをしよう
やがて 雨が 止んだなら
ねぇ 神様 ぼくらの 出逢いを 裁いてよ
さよなら
この世界から もみ消すかのように 雨が降った
ぼくは 自分が 泣いているのかどうかすら
わからなくなった どうでもよくなった
これも 神の仕業なのだろうか?
ならば もう 悲しみを 抱く 権利すら 失ったらしい
ねぇ 泣いてるの? わたしは 泣いてるよ 多分 一緒だね
木を隠すなら 森ってことかな 誰も わたしたちの涙に 気付かない
いや わたしたちに 気付かない
もしかしたら 世界が こんな 意味のない 出逢いを
蔵匿してくれてるのかな
神様って 結構 やさしいのかもね
お互いのことなんて なにも知らないけど
今は ただ 誰か そばにいてほしかったんだ
今は ただ
たとえば ぼくの 命の中に 芽生えた この 希望が
世界のありとあらゆる場所で 有害とされたなら
なぜ ぼくは 生まれたんだろう
たとえば わたしの 血液中を 流れゆく この 愛が
他の 誰かの 命の中に 悲しみを 生むのなら
いっそ もう 絶やすべきなの
ねぇ どこで 間違えたのだろう
あぁ はじめから 決まっていたの
ねぇ 息をするよ 聴こえるよ
見つめてるよ 触れているよ
この 世界に 生まれたこと 間違いでも
生きているよ 感じるよ
まだ ぼくらは 温かいよ
せめて 雨が 止むまでは
ねぇ 神様 許してよ
いつしか 善と悪 光と影 愛と憎しみ さえも
全て ボーダーレスに 変わり果てて 心を失くしていた
もう 戻れない場所まで たどり着いてしまったんだ
ねぇ 命は ほら 動いてるよ
いま 確かに 動いてるよ
この 世界で 生きてること 間違いでも
求め合うよ 惹かれるよ
まだ ぼくらは 温かいよ
せめて 雨が 止むまでは
ねぇ 神様 許してよ
どうして 悲しみ は 悲しみと 引かれ合うのだろうか
なぜ 悪 は 悪 を 引き寄せるのだろうか
毒で毒を制したって
血で血を洗ったって
暗澹とした 青写真しか 描けない
惨憺とした 明日しか 臨めないよ
電力さえ 磁力さえ 同属を嫌悪するというのに
なぜ 人は 同じように創造されなかったの
砂時計型をした幸福ピラミッドは 時を刻み
やがて 全ての粒砂が 流れ落ちてしまうのかな あ~あ
切断したはずの両足が痛むのではなく
ここに存在するはずの臓器が機能していないような感覚
五体満足であるはずなのに いつもどこかが満たされていない矛盾
所詮 衰弱し切った神経を鋭敏に研ぎ澄ましたところで
不可逆成長をした自分を
取り戻すことなんて もう出来ないことは わかっているんだ
あぁ こんなにも こんなにも 愛しているよ
探しても 探しても 理由なんてさ わかんないけど
聞こえてる
聞こえてるよ
溶暗していく 数ある命に
キャンドルサービスなど 誰もしてくれない
健気なマッチ売りの少女なんて もうどこにも見当たらない
今にも この雨に 鎮火されてしまいそうな この炎を
それでも まだ 微かに 灯る この心の灯火を
ぼくらは どうやって 燃やし続ければいいのだろうか
生きているよ 生きているよ
生きているよ 生きているよ
聞こえているか 届いているか
恵まれた家庭でぬくぬく育ったパシフィストたち
教科書でしか社会を学ばなかったポリティシャン
人とさえ関わらず頭ん中で勝手に地球回してるフィロソファーども
ふざけんじゃねえよ
誰が わたしを 幸せにしてくれるの
なにが わたしを 満たしてくれるっていうの
感情なんて全て一過性のものでしょ
わかんないよ ねぇ もう わかんないよ わかってたまるかよ
理由などないさ
ねぇ そばにいてよ 見つめてよ
今だけでも 抱きしめてよ
愛してるも 大好きよ も 言えないけど
キスをしよう 手を握って
今だけはさ キスをしよう
やがて 雨が 止んだなら
ねぇ 神様 ぼくらの 出逢いを 裁いてよ
さよなら
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