黒いダイヤの涙

時が流れていく 星がまたひとつ消えてく
この ただの命は君に 何も残せないかもしれない

だけど知ってて欲しい 厳しい時代があった
遠く故郷を離れて 黒い大地に降り立った

明日の夢を信じて 愛する人のために
モクモクと働いた あの煙突のケムリのように

黒いダイヤの涙は 黒いダイヤの涙は
私たち 島人の 血と汗でできている

時代は変わって行く 怒りもいつか冷めてく
悲しみだけが 残されて すべてを包み込んで行く

だけど忘れはしない ここで生きてきたことを
まんまるい お月様 あの煙突の上で輝く

黒いダイヤの涙は 黒いダイヤの涙は
私たちの先輩の 血と汗でできている

黒いダイヤの涙が その頬をつたう時に
ただ そばにいて寄り添って 祈ることしかできないけれど

黒いダイヤの涙は 黒いダイヤの涙は
誇り高き 島人の 血と汗でできている

その涙の すべてを
お月様は 見ていた
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