涙日和

あの日ね 君の左肩が 濡れていることに気づいた
見上げた顔が優しすぎて 何もいえなかったけど

抱きしめてくれたその胸に 知らない誰か感じたの
思わず強くにぎった君の指が とても冷たかった

私 強くはない 君は知らないけど
君のあの子のように 上手に泣けないだけ

私を見てよ 君が遠いよ 心は叫んでいるのに
一人で歩く ぬれたまま 涙日和に

あれから君に あえないまま 時間ばかりが過ぎていく
風の噂であの子と君が いい感じだと知ったけど

枯れた涙は あの日から あふれることはないけれど
一緒にかわいた心の傷が まだ なぜだか痛かった

私 笑えるんだ 君がいなくてもね
ふいに雨のにおい 君の声が聞こえる

霧雨の街 かけぬけていく 君が待ってるあの場所へ
ぬれてもいいや 雫日和 虹がかかった

君と私は これから未来も 道に迷って間違える
二人で行こう 涙日和 きっと晴れるね
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