名残り月

夜通し鳴いてる 虫の声
せつなくしみます この胸に
眠れぬままに ため息つけば
幸せひとつが 恋しくて…
愚かでしょうが 待つなんて
窓に涙の 名残り月

あなたの哀しい 裏切りを
くちびる震わせ 聞いた夜
愛した月日 指折り数え
思い出たどれば 泣きたくて…
終りでしょうか この恋も
西へ傾く 名残り月

襟元両手で 合わせても
面影心に しのび込む
忘れるつらさ 明日も続く
あなたにも一度 会いたくて…
愚かでしょうか 待つなんて
未練曇りの 名残り月
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