あるぴの

あるぴの 白くすきとおった身体で
あるぴの ぼくをたのしませておくれ

あるぴの 白くすきとおった手足と
まっかな目をしてどんな夢みていたの

子供のかたちのおばあさんになっても
子供のかたちのおぢいさんになっても

子供のまんまで子供をこさえても
子供のかたちの子供のまま死んでも

あるぴの あるぴの 全部ぼくのせいだよ
あるぴの あるぴの ぼくをおこら(わすれ)ないでね

あるぴの ぼくがきみの神様だから
あるぴの きみがぼくの神様だから

どこまで行っても空と地面のあいだで
あるぴの ぼくらはおんなじところにいるよ

あるぴの あるぴの いつかひとりで
ひとりでいっしょに水の上を歩こう
あるぴの あるぴの
×