ひきょう

なぐさめ上手な自分が嫌いだった
泣きたいくらいにね

あなたの見てた夢が
失敗する度に
強がりかざしただけよ

抱いて 優しさホロリと見せて
さよなら告げる前に
子供のような寝顔みせるなんて
あなた…卑怯よ

このドア蹴って去ってく 勇気だけは
綺麗に見せてよね

置き去りにした愛を
悔やむほどあなた
大人じゃなかったはずよ

泣いて 愛しさ肴に酔って
あなたの眠る頬に
はじめて弱い涙 落とすなんて
私…卑怯ね

振りきれなくて
悪女になれなくて
しゃくなろくでなし

帰り道を照らす
ささやかな私 燈し火でよかったのに

抱いて 優しさホロリと見せて
さよなら告げる前に
子供のような寝顔みせるなんて
あなた…卑怯よ

お伽ばなしを 聴くように眠る
あなた…卑怯よ
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