まわり道

いつもとは違うアーケードを通って帰ってみた
母親ぐらいの花屋の店員さん自分より元気に笑ってる

あきらめとしがみつきが年率10%で増える
無くしたものは望むものに形を変えてまた現れる

黙々と営まれることにも汗や涙はしみ込んでる

まわり道でもいいさ もう少し歩こう
決してだれもひとりじゃない 同じ時代(とき)を生きてる

繰り返すあの信号機の赤青黄色みたいに
ちっぽけなプライドはチカチカ絶えず膨らんだりしぼんだり

遠ざかるシンボルタワーはいつも同じ方向(ほう)を向いてるけど

まわり道でもいいさ もう少し歩くよ
遠ければ遠いほど着いたらうれしいってもんでさ

いつまでもいつまでも あたりまえのこと
消してしまわないように 「ありがとう」があるのかな

にがいような始まりの匂い うっすらでもいい
また思い出して

まわり道でもいいさ もう少し歩こう
決してだれもひとりじゃない 同じ時代(とき)を生きてる

どこまでもどこまでも まわりまわりくねって
世界を歩き尽くしたフィナーレならいいな

あの場所までまわり道 ずっと続いていく
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