霧の湯布院

阿蘇のやまなみ涙でみつめ
ひとりで来ました山の宿
日暮れ湯布院湯のかおり
対の浴衣に眼をやれば
別れの決心がまた鈍る

膝を崩して淋しく酔って
ふたりの想い出指で折る
いで湯湯布院星月夜
今は添えない男だけど
倖せだったわあの頃は

浅い眠りに寝がえりうてば
あなたが夜明けの夢にでる
旅の湯布院朝霧の海
胸の迷いが晴れたなら
も一度あなたに帰りたい
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