オオカミ青年

この時 一秒先の未来から
生まれ変わるため オオカミは歌う
道なき荒野にかき消されるとも
霜の下りた朝日を浴びて
風をとらえて花を咲かせて
声響かせてもっと遠くへ
今 生きている世界の壁を壊せ

アスファルトの先 荒野で
命の炎が燃えてる
喉が渇いたオオカミ
血が滲むほど叫んで
誰の名を呼ぶ

嘘つきオオカミ 正直はヒツジ
心の中に獣がいる
愛に迷って 恋に揺らいで
だって人間ずっと動物
境目もなく魂はどこへ向かう

透明な風じゃなくても
僕ら夢をあつめてゆこう
綺麗な花じゃなくも
君と愛を咲かせたい

アスファルトの先 荒野で
命の炎が燃えてる
牙を剥けばオオカミ
群れに身を寄せりゃヒツジ
せめぎあう自分自身

赤い血潮 染まる夕日
情熱だけでドアは開くか
身体一つ 心一つ
君と分かつ明日を信じてみたい

一秒先の未来を生きるために
ヒツジに噛み付いた
一秒先の未来を変えるために
オオカミを撃ち抜いた

それでも命の炎が燃えてる
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