虹色蝶々

星空をひらりふわり 雲に隠れた月の夜
なんとなく迷い込んだ 埃まみれの小さな部屋

蝋燭の灯り……アカリ 近く遠くまた近く
灼熱の心……ココロ そんな不器用さに似て

ゆるやかに舞い降りて
あなたの側で羽広げた

同じ世界を見てみたいと
そんな視線を投げかけてる

その指先に触れてみたら
何故かとても温かかった

どのくらい過ぎたでしょう 冷えた部屋にふたりきり
泣きそうな顔をしてさ、飛べない私を見てる

「願わくば、忘れて」と……
其れが最初で最後の嘘

今手の中に包まれたら 温かくて瞳を閉じる
空を覆った雪の華は 寂しそうに流れた雫

ヤサシイキモチオオシエテクレタ
セツナイキモチオオシエテクレタ

ソレハナニヨリモダイジナコトデ
忘れはしないよ

いつかどこかでまた会えたら
きっと側で羽を広げて……

雪は次第に雨となって 雲が千切れて虹を架ける
私の羽と同じような とても綺麗な色に変わる

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