みれん夜曲

心で どんなに 憎んでみても
この手があなたを恋しがる
雨よ雨よ雨よ流して 女のみれん
眠れない夜は 淋しくて
あゝあゝ いまさら他人に戻れない

海峡みなとの 故郷(こきょう)の町へ
一緒に来るかと 抱いた人
夜よ夜よ夜よかえして あの日の夢を
寝ものがたりの嘘だって
あゝあゝ 死ぬまで だまして欲しかった

灯(あか)りの数ほど 男はいても
惚れたら涙に なるばかり
酒よ酒よ酒よ酔わせて命が寒い
なにもいらないなぐさめは
あゝあゝ もいちどあの人 つれて来て
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