PERFECT BLUE

むせび泣いたみたいな 通り雨がやんだ
いつかの慟哭のことを思い出してしまうな
ひとり行進をしながら 歩く鉄塔の足元
ざわめく胸にあふれた 注ぎたてのサイダーの音

遠くで煙が昇っていく
空にかけた梯子のように
無い天井に向かってのびていく

君は翔んだ あの夏の日
むき出しの太陽にくちづけしようと
そっと目を閉じ
舞いあがった その黒い髪
凛とした青い空にとけてしまったのにね
会いたいよ また、君に

散弾銃みたいな 強い雨が降ってきた
つめたくなった手に触れた夜もそうだった

あれから何度の季節がめぐったんだろう
あたらしい風が吹き
君の知らない季節が ほら、はじまるよ

Boy meets girl それがすべて
君がいて僕がいた日々はきっと
永遠の瞬間
出せなかった 君への手紙
結局 カバンの底にしずめてしまったのにね
なぜ 返事を待ってる

ほとんどを忘れ
たくさんを失う
でも 青い君は美しくなる

むせび泣いたみたいな 通り雨がやんだ
あたらしい風に向かい
僕は君の知らない季節を さぁ、いこう

君は翔んだ あの夏の日
むき出しの太陽にくちづけしようと
そっと目を閉じ
舞いあがった その黒い髪
凛とした青い空にとけてしまったのにね
会いたいよ また、君に

もうすぐ、夏がくる
×