疾走論

それでいい
不連続な願望がココロをみちびくなら
走りつづけてゆくだけ

はじめは何も見えていない
輝く意味すら分からない
地中に埋もれた原石(いし)のように
目を閉じ夜明けを忍んだ

ヒリヒリするような思いが
息を殺しながら舞い上がる

私は走りつづけてるから私だ
今日も明日も止まらない時の先へ
それでいい
不連続な願望がココロをみちびくなら
怖れなんて打ちのめして
夢を、走りつづけてゆくだけ

明け方 ふと耳に入ってきたのは
規則的なリズムで
繰り返すまるで心臓のように
時間が生きてると思った

傷ついてない夢なんてない
こんな感傷まで抱きしめて

私は走りつづけたいから私だ
躓いて擦りむいてもう一度這い上がれ
それでいい
不連続な衝動が迷いを蹴散らすなら
時はもう始まってる そして
走りつづけてゆくだけ

新しい風を起こせ
知らないドアをあけ
想像もできない自分に出遇え
夢の申し子よ
かき乱せ

私は走りつづけてるから私だ
今日も明日も止まらない時の先へ
それでいい
不連続な願望がココロをみちびくなら
怖れなんて打ちのめして
夢を、走りつづけてゆくだけ
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