恋の回想録

男の背中 見送るたび
忘れる術(すべ)を 覚えてきた
それでも一人 この世に居る
生きてるうちに 逢いたいひと
若すぎたの ふたりとも
わがままだけ ぶつけあい
傷つけて 傷ついて
ただ泣いてた わたし……

永遠なんて 思っていた
命もやがて 終わりがくる
あなたともしも 暮らしてたら
今とは違う 人生だね
別れたこと 夢のよで
やつれるまで 待ちわびた
気がつけば 一度きり
胸焦がした 恋は……

壊れるほど さみしくて
似ているひと 誘ったわ
おもかげに 詫(わ)びながら
またあふれる なみだ……
×