白い追憶 ~under the daylight

降り注ぐ日射しの中で 二人今も同じ服のまま
褪せたフィルム 記憶のシネマスター
あの日何を交わすはずで 何を手放してしまったのか
白く霞む真昼にかき消され

責めた自分の言葉に 今も傷ついてるかい?
その優しさの分 幸せになれ

最後の台詞は風に奪われていった
ちゃんとサヨナラ言えなかった僕らの
アスファルトに落とした 二つの影がやけに
焼き付いて離れないよ

四六時中一緒にいて だけど上手く思い出せなくて
君がくれた たくさんの表情
繋ぎあわせた残像は きっと僕に都合良過ぎるね
懐かしむにはリアリティーがない

投げつけた感情に 今更驚いてるよ
もう忘れてるなら それでいいから

途切れた時間の空白を埋めるように
色んな言い訳 届くはずもなくて
陽炎に探してる 切なさを気休めに
情けない僕を笑う

最後の台詞は風に奪われていった
ちゃんとサヨナラ言えなかった僕らは
別々の空の下 離れ離れの影に
束の間を分けあっている
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