雨夜の月

最終 間に合う様に 今夜は歩いて帰るから
すがりつきたい後ろ姿が…

見慣れた景色の中に 足早に小さくなって行く
聞こえないようにサヨナラを言う
別れ 厭(いと)えば 泣いて焦がれて

かなわぬ想いはこの空へと駈け上り
あなたを照らす雨の夜の月になる

鼓動が重なるほどに 何時でも私を抱きしめる
はなしたくないその手ほどいて

あなたを待ってる場所に 全てを返してしまったら
遠いあの頃にカギをかけるの

恋しい人を呼んでみたって
あなたの愛は雨雲(くも)を連れる風になり
私の哀は雨の夜の月になる

かなわぬ想いはこの空へと駈け上り
あなたを照らす雨の夜の月になる
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