津軽夫婦節

苦労くの字も おまえといれば
ぴんと伸びるさ 一(いち)の字に
お岩木山まで 届けとばかり
叩く三味の音(ね) 雪に舞う
今日の舞台は 五所川原
あいやあいやの 夫婦節

外は地吹雪 ストーブ列車
暫し待つ間の 温(ぬく)め酒
凍える手と手に 息吹きかけて
肩を寄せ合い 流れ旅
夫婦舞台は 雪の中
よされよされの 口説節

絃(いと)は切れても 絆(きずな)は切れぬ
三味が結んだ ふたりなら
はまなす真赤に 咲くその日まで
いのち重ねて 春を待つ
明日の舞台は 鯵ヶ沢
津軽じょんから 夫婦節
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