誕生日の午後

去年迎えた 誕生日に
赤いダリヤの花を飾り
ふたりで 楽しく
祝ったのも この部屋よ
わずか一年瀬の 月日の影
さだめの糸の 悲しさは
待てども来ぬ君よ

せめて想い出の あの花を
君がよくかけた あの椅子に
飾れど 悲しや
音もなく 散り果てて
今は はや 望みも 夢と消えて
淋しく一人で 迎えましょう
涙の誕生日よ
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