あんた…

自動販売機の 安い缶チューハイで
ふたりの記念日を 祝ったりしたね
女たらしで 甲斐性なしの
やさしいあんたを なんでほっとけなかったのかな

通り過ぎる 冬の風が あんただけを連れ去り
あたしはひとり 行くあてもなく

ただ 泣いて泣いて 泣き疲れ
孤独には 慣れてる つもりだっけけど
あぁ あんたの名前を 呼びながら
無理して 笑って ひとり
からまわり

新宿のビルが 少しだけ 見える公園で
ここが落ち着くんだと 東京の人でもないくせに
あんたが急に 夢なんか語るから
いつもよりなんだか 男らしく見えたんだよ

喧嘩も弱いくせに 正義感だけは強くて
いつもあたしを 守ってくれたね

あぁ 寒い寒い この空の
何処かであんたが 見ててくれるなら
そう あんたとあんたと 見た夢の
続きが 見れる 気がするのです

通り過ぎる冬の風は 何処へ行くのですか
何を残していったのですか

ただ 泣いて泣いて 泣き疲れ
孤独には 慣れてる つもりだっけけど
あぁ あんたの名前を 呼びながら
無理して 笑って ひとり
からまわり
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