十九のルージュ

あどけなさと危うさのメイクに
笑いかけたお呪い
ガラスのルージュで粧した夜は
ダーツ忍ばせ繰り出すの

ミラーボールと見下ろす Party
握る汗にすべり落ちた理性
固めたウソが 引きよせた愛が
ひび割れたココロに注がれる

まだ
満たされちゃいないって どんなに喚いたって
ワガママな刃はみるみる尖って
投げつけた先には 見開いた瞳で
磔されたように受けとめて

舐めつくした ほろ苦いシュガーで
飴色に濁るワタシ
通りすがり振り向いた猫が
「泣いてるのか」と問いかける

眠れない 四度目の Sunday
クチビルはもう乾いて限界ね
剥がれたネイルが 鳴り止まぬコールが
ちっぽけなホンネを蹴とばした

I see...
キミダケガスキダって 呪文(セリフ)に酔わされて
背伸びした恋はシアワセの Mirage
慣れないことしちゃって 何も残らなくって
ルージュの魔法も解けた Bambina

オトナになりたくって 罪まで塗りたくって
安売りした時間はもう戻らないって
言わずになぐさめて できたら抱きしめて
十九の夜はまたやって来るぞ Bambina!
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