夏めく坂道

泣き止んだ 雲のあいだから覗く太陽
日差しのスコール あわてて首を上げる向日葵
水たまり 飛び跳ねた君が振り向いて
笑顔こぼしながらほら 僕の名前 呼んでる

たまらず右腕 つかんで 駆け上がった坂道
追い風が背中を押してくれる

抱きしめたい この夏をぎゅっと
そばにいるからね 僕がずっと
陽だまりよりも眩しいんだ 横顔にキラめく滴
二人なら追い越せる 蜃気楼の向こうに見える tomorrow
聞こえてる? 僕の鼓動

午後の風 どこかで風鈴を鳴らして
君の耳元で 切ない音色を奏でて去(い)った
夕焼けに もしも寂しさが溢れたら
夜空のカーテンの下で 星を分け合おうよ

はにかんでみたり ときどき 泣いたり怒ったりして
会うたび 君が増えてゆくよ

焼き付けたい この夏をもっと
フィルムには残せない君を
1フレームだって無駄じゃないさ
素顔映して いつまでも
誰よりも大切な 君を守ると今 約束するよ
僕から目そらさないで 1mmも

最後の花火があがって 立ちこめる煙と歓声
僕らは言葉なくしたまま立ち尽くしてた
この季節が変わっても君とはぐれぬように

抱きしめたい この夏をぎゅっと
そばにいるからね 僕がずっと
陽だまりよりも眩しいんだ 横顔にキラめく滴
二人なら追い越せる 蜃気楼の向こうに見える tomorrow
聞こえてる? 僕の鼓動
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