風の館

めぐり逢えば 別れだけが
いつも待ち伏せしてる
心残り ひとつ ふたつ
引きずりながら ひとり…

読みかけの本の ページを折るように
思い出の隅を小さく折れば
ぼくの背中ぶって 泣いた君がよみがえる
肩をふるわせて 愛がほしいと
坂の上の壊れかけた レンガ造りの館
生い繁った草の中で 立ちつくしてたふたり…

一冊の本も読み終えないうちに
ふたりの暮らしは黄昏ていた
崩れ落ちたレンガ 積み重ねてまた崩す
君は旅に出た ぼくは追わない
めぐり逢えば 別れだけが
いつも待ち伏せしてる
心残り ひとつ ふたつ
引きずりながら ひとり…

めぐり逢えば 別れだけが
いつも待ち伏せしてる
心残り ひとつ ふたつ
引きずりながら ひとり…
×