雪国の女

無理にかくした 東北(くに)なまり
俺もおんなじ 北国育ち
こんな都会の片隅で
背伸びするのは 似合わない
どこか寂しい 雪国の女(ひと)
真綿のこころ そのままに

化粧するより 素顔のほうが
俺は好きだよ 優しいその瞳(め)
どんな運命(さだめ)か 知らないが
踊るおまえの ぎこちなさ
胸に痛いよ 雪国の女
真綿のこころ そのままに

知って短い この酒場(みせ)だけど
楽しかったよ 忘れはしない
故郷(くに)じゃリンゴの 白い花
岩木すそ野に咲く頃か
旅の名残りの 雪国の女
真綿のこころ そのままに
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