明星

夕方の雲にかかる
あたたかい陽の中で
君がまぶしく手をふった
今日もこれで一日の終わり
まるでこれはエンディングロール
虫の鳴き声が聞こえてくる
君がどんどん小さくなる
消えてなくなるまで見送る

空に流れてく雲
空に流れてく息

ひとりぼっちの僕に価値など
あるはずないと思っていたよ
君がいつかおしえてくれたね
「あなたは私の生きる意味よ」
まるでそれはオープニングロール
虫の鳴き声が聞こえてくる
君がどんどん大きくなる

君の声に耳をかたむけ
僕はそばにいる
小さなこと大きなことも
受け止めてあげる

帰り道 足を止めてみた
君と離れてさみしくないよ
そこから見える小さな星を
そっと両手で包み込んだ

君の声に耳をかたむけ
僕はそばにいる
小さなこと大きなことも
受け止めてあげる

だからそばにいて
×