銀の雨

風のなかで あなたは佇んでいる
憂いをたたえた眼差しは 何も見ない
待っているの あの腕に帰れる日を
永遠の向こう旅立った あのひとを
想い出さすらう心 呼びかけてる
此処にいる 僕はそばにいるよ
その微笑をまた 咲かせられるのならば
銀の雨になって あなた抱き締める

滲むように 景色に溶けゆく背中
儚い希望の一片も 砕かれて
振り向くことなど ないとわかっている
愛しても どんなに愛しても
その胸の痛みが 縛りつけるのならば
銀の雨になって 癒してあげたい

その微笑をまた 咲かせられるのならば
銀の雨になって あなただけを
あなただけを 抱き締めていたい
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