lull ~そして僕らは~

肩をさらった 淡い潮風
駆ける 小さな背中を
僕は黙って ただ見つめてた
踏み出せない 狭間で

柔らかい日差し包む教室には
飾った写真達が 笑ったまま

止めどない明日に変わらない僕たちを
凪ぐ水面の先 どこまでも映して
このままでいい
その瞳に揺れてた儚い想いも
そっとしまって…

波が打ち寄せ 引いてゆく
心 距離はかるみたい
君の気持ちが知りたいけれど
触れた手を 払った

昇ってく水の泡 弾けそうな
危うい時が刻む 互いの夢

止めどない明日に変われない僕たちは
凪ぐ水面の上 漂う蜃気楼
守りたいだけで…
そう言いかけてつまる言葉が
届かない 夕暮れの海

この坂道登れば広がる
何気ない日々が また違って
水鏡照らす 光跳ねて
今が特別に感じた

止めどない明日に変わらない僕たちを
凪ぐ水面の先 どこまでも映して
またその場所で
輝く笑顔見続けたいよ
必ず 約束しよう
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