酔いどれほたる

酔って肩寄せ 口説かれりゃ
素直になって 抱かれたわ
遠いあの日の 面影を
追ってみたって いまひとり…
馬鹿ね 馬鹿よね こころが寒い
窓に小雪が 叩く頃
北のはずれの 居酒屋は
徳利のみ干す 指の先

わざとつれない 振りをした
見送る列車 あの背中
涙こらえた その先は
こころうらはら 口紅(べに)が泣く…
馬鹿ね 馬鹿よね あんたが欲しい
酔ってまた泣く 雪ほたる
北のはずれの 居酒屋は
ぽつり赤い灯(ひ) 春を待つ

馬鹿ね 馬鹿よね 酔いどれほたる
燃えて焦がれて 夢を見る
北のはずれの 居酒屋は
ぽつり赤い灯(ひ) 春を待つ
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