単色少女

単色少女は彩る世界を嫌った
虚ろな目で隅っこへすぐ逃げるの
新しい夢見て怖くてまた怯える度
隅っこへすぐ逃げるの泣きそうな表情で

何処か隠れる場所を探しては
触れて心に色を知るんだ

あぁ、こうやって嘘みたいに笑えた時間は何処に行った
どうやって思い出すのかわからないよ

単色少女は彩る感情嫌った
腫れた目で空を眺め才能羨んだ

他人を見て不貞腐れて泣きそうだ
「どうすればいいの」と嘆いていたんだ

さぁ、なんだって迷ってはまた隅っこに隠れ出すんだ
もう隠れる所なんて何処にも無いというのに

単色少女は彩る世界に向き合う
止まっていた時間が静かに動き始めたんだ

血液が巡るように見える景色が廻っていく
進む時計の針が憂鬱を振り払っていく
単色少女は呑み込まれそうな空を見ている
滲んだ涙を拭いてその手を伸ばしていた

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