千曲川の恋

流れの岸の 白百合も
風にそよげば 影さびし
あの日の恋の 語らいを
思い出させる 千曲(ちくま)川
あゝ 哀愁の 水の音

心に秘めて 呼びかける
君のおもかげ なぜ遠い
あの日の恋を まぼろしに
ひとり佇(たたず)む 千曲川
あゝ 哀愁の 茜雲(あかねぐも)

涙で見れば 夕空の
山のけむりも 眼にしみる
あの日の恋の 思い出が
残る白樺 千曲川
あゝ 哀愁の 胸痛し
×