風がふるえる 冷たい嵐がきている
小舟は大きな波を泳いでゆく
島に着くまで 僕は恐怖と話してる
やがて雨がこの胸を洗い流す

そして夜明けの岸辺に
僕の記憶が打ち寄せ消えるだろう

島の中には大事な木の実が落ちてる
影と雲と月と空 守っている
舟は知ってる 波に刻まれたルートを
風が吹くたびに届く鳥の声を

遠い昔に始めて
泳いだ海の匂いが近づいてる

君の姿が視える
嵐の中の晴れ間に ほら
もうすぐ 世界が 視える

島の中には大事な木の実が落ちてる
風と海と花と石 話しかける
たどり着く頃 僕は何かに気づいてる
夢も地図も足跡もつづいてゆく

遠い昔いちどだけ
浴びたことのある光 近づいてる

僕の姿が視える
嵐の中の波間に ほら
もうすぐ 世界が 始まる
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