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カンカンと鳴る踏切の音
商店街を行く人々
僕は自販機でタバコを買い
線路沿いの街 君が浮かんだ

昨日の残業は応えた
寝てない日が続いてこじれた
「今年の風邪」って名の付いたいつものそれ
君はどうしてるかな

ずっと何処かに置き去りになって
探してた僕のこんな感情を
いとも簡単に君が掘り出して
笑って僕に差し出したんだ
まだ何となくでしかないけれど
でも何となくわかってたような
そんな気持ちは誰のものでもない
僕と君がいた それだけなんだ

柔らかな陽が射す昼下がり
でも気持ちは少しも晴れてない
かと言って雨の日に泣けるでもないよ
って「なんてね」って笑った
見え透いた嘘 偽り 強がり
優しさも冷たさも半端な僕
多少君も気付いてた
少しだけ怒って許してくれた

うっかりと置いてけぼりになって
泣いていた君のそんな感情を
試行錯誤して僕が掘り出して
笑って君に差し出してあげるよ
まだ何となくでしかないけれど
でも何となくわかってたような
そんな気持ちは誰のものでもない
僕と君がいた それだけなんだ

僕の夢を語った
君の暮らしを知った
未来の話もした
街はただの昼下がり
温めのカップティーを持って
二人寄り添って
ただベンチに並んで

ずっと何処かに置き去りになって
探してた僕のそんな感情を
何故だか今頃君が掘り出して
笑って僕に差し出したんだ
まだ何の確証もないけれど
でもちょっとだけわかってたような
そんな気持ちは誰のものでもない
僕と君がいる それだけで良い
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