昭和の花

夢にはぐれた 時代の川を
命つないで 一緒に流された
おまえ おまえが居たから 生きられた
おれの心の ほとりに咲いた
女 いちりん 昭和の花よ

義理が重たい 浮世の坂で
意地につまづき ころんだ日もあった
酒よ おまえに 何度も叱られた
馬鹿な生き方 心の弱さ
みんな知ってる 昭和の酒よ

あすの見えない 時代の川で
沈むやつらも 溺れるやつもいた
友よ おまえが居たから 耐えられた
裏切られても 裏切るまいと
熱く語った 昭和の友よ
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