月光

「旅を始めよう 風さえ寝静まった夜に」
古い映写機が映し出すのは幸せそうな日の儚い記憶
ずっと大切に抱いてるんだよ 離さずに
そっと揺らめいて そう優しい鎖のよう

数えきれない星を見上げては立ち止まって
きっと あなたが居る世界は美しいから
Stand by me in the moonlight

「旅を始めよう 祈りが途絶えそうな夜に」
たくさんのことを打ち明けあった 缶コーヒーで手を温めながら

道を照らせよ月光 何もかも怖くはない
そうさ あなたが居るのならば踏み出そう今
Stand by me in the moonlight

あの日鳥達はメロディーを忘れてしまった
俺たちは微笑みを無くしてしまった
可愛らしいミモザの花うつむいてしまった
冷えつくアスファルトに届そうなほどに
冬がもうすぐ終わるのに

時が過ぎて流れ去ってせせらぎに変わってく
零れ落ちたその涙も連れてゆくだろう

星を見上げては立ち止まって
きっと あなたが居る世界は美しいから
Stand by me in the moonlight
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