sky needle

走る、
雨を蹴り上げて息をする
街は閉じた水槽の中

泳ぎ疲れて浮かんだ少女たちが
雲間へ その手伸ばすよ

溢れる雑踏
言葉は耳に馴染まない
どこか知らない惑星まで旅をしてきた?

広がる目蓋の裏
懐かしい空には名前を失くした日々
そこへ帰る

木漏れ日が揺らす愛のかたちは
皆、変わらない
ただ君がいないだけ

膨らむ閉塞感
温かい雨に打たれて
僕は知らない惑星でひとり生きている

広がる二つの空 縫いとめられたら
僕らの過去と未来 繋がるだろう

大事な物もいつか忘れてしまう、と手放しても
いつも同じ物を探している

広がる目蓋の裏
懐かしい空には名前を失くした日々
そこへ帰ろう
×