読み合うふたり

通りは 雨降り 眺める 雨粒
笑顔で 繕う その場を 凌いで

読み合うふたりは 気づかぬふりして

ふたりは 末っ子 空気に 敏感
五分も 経たずに 顔色 伺い

近づきたいのに

ちらちら 眺めて 読む読む 気持ちを
お互い こころは いまだ 異文化

疲れた? おなかは? どうして? なにする?
お砂糖 ミルクで 会話も 弾んで

読み合うふたりは 気づかぬふりして

ふたりは 末っ子 空気に 敏感
なりふり 構わず 近づきたいのに

とくとく 心臓 しくしく 痛むよ
ふたりの 気持ちは 決まって いるのに

沈黙が ふたりを 襲ってくる
仕方が 無いから お砂糖数える

1.2.3.4.5.  1.2.3.4.5 1.2.3.4.5
17.18.19.20

ふたりは 末っ子 気持ちに 敏感
分からなくても 近づきたいのに

ちらちら 眺めて 読む読む 気持ちを
お互い こころは まるで 異文化

ちらちら 眺めて 読む読む 気持ちを
お互い こころは いまだ 異文化
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