歳月河

昔のままに お前を抱けば
白い花びら 散らすだろ
別れて 流れた
春・夏・秋・冬
雁も通わぬ 歳月河に
愛を 愛をかき消す風が吹く

女は今の 暮しに馴染み
可愛いがられりゃ それでいい
男はさすらい
春・夏・秋・冬
酒の河だよ 歳月河は
飲んで 飲んで忘れる事ばかり

襟元合せ うつ向きながら
誰のものでも ないと泣く
お前は命さ
春・夏・秋・冬
橋を探そう 歳月河に
愛の 愛の名残りの月が出る
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