王将

吹けば飛ぶよな 将棋の駒に
賭けた命を 笑わば笑え
うまれ浪花の 八百八橋
月も知ってる おいらの意気地

あの手この手の 思案を胸に
やぶれ長屋で 今年も暮れた
愚痴も云わずに 女房の小春
つくる笑顔が いじらしい

明日は東京に 出てゆくからは
なにがなんでも 勝たねばならぬ
空に灯がつく 通天閣に
おれの闘志が また燃える
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