Summer End Samba

それは夏 光の粒子
砂のうねりは絹の襞
海鳴りを背に走る坊やは
カニとサンゴを手にかざす

それは風 髪を束ねる
菫の水着似合うひと
赤銅色の背がふるえてて
笑うあなたがわかったわ

Summer End Samba 絵に描いたような八月
私の心の風と雨
Summer End Samba 絵に描いたような幸福
砂丘の影から見ていたの

それは波 ハープシコード
奏でるように 寄せる日々
見えないなわで区切ったように
私は翳る雲の下

Summer End Samba 絵に描いたような八月
私の心は沈む船
Summer End Samba 絵に描いたような幸福
砂丘の影から眼を伏せた

それは夏 涙も声も
吸いとる砂の線模様
私にはあの砂の城
こわす波にはなれないの
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