その声で

ねえ その声でわざとらしく僕は振り返る
なんでそんなことするの 放課後は知ってるよ

ねえ 笑ってないで答えてよ 私の教科書どこに隠したの
さあね みつけてごらんよ 何でそんなそっけないんだ

君の声がただ聞きたかった
こんなやり方しかできなくて
それでも聞きたかったんだ
いつもごめんね

ねえ いつもと違う声 なんとなくだけど振り返る
あの子の事どう思ってるの 焦る自分を隠すため

あんな奴なんか嫌いだって
こんな言葉しか思いつかなくて
聞いてるとは思ってなくて
いつもごめんね

なんでなんだろう 態度はいっつもうらはらで
どうしてだろう 僕の返事はいつだってあべこべです

ほんとうの事が言えなかった
いつも一言だけが言えなくて
自分でもわからなかったんだ

あぁ その声でその響きで
つまんない授業や帰り道も
何もかもが輝いたんだ
さよならさよなら

もっとその君の声を聞かせてほしかったな
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