きみが息を吸うときにぼくが吐くよ
ふたりは一対の呼吸
だから夜に見る夢は違うけれど
朝には 未来に 溶けるのさ

それはいつだって扉から出入りはしない
ノックもせずに窓からやってくるのさ
今日も誰かを蝕む悲しみを
ひとは食べておとなになる

おお

ぼくの話す言葉は同じだけど
こころがわからなくなったよ
通じ合わない言葉に意味は無いね
やめよう ドライフラワーに水をあげるのは

おお

甘いお菓子でみんな逆上せあがってしまったんだ
あの口調にはなにかおかしいところがあった
たとえ優しさに返答は無くても
胸をはれよ

雲のない夜にきみは駆け出していく
苦しみから解き放たれて
月が欠けていく もうすぐ姿をなくす
でもみえるよ 寝息にあわせ揺れる

それはいつだって扉から出入りはしない
ノックもせずに窓からやってくるのさ
今日も誰かを蝕む悲しみを
きみはのみこんだ
のみこんだ
のみこんだ
おおきなくちをあけて
おおきなくちをあけて
おおきなくちをあけて
のみこんだ

おお
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