口笛

このまま話を聞いてよ 口笛も凍えそうな夜
カーステレオからはリヴィエラ シートに深く沈み込んでた
窓の外には駐車場 すれすれのサイドミラーに映るのは
挫折も希望さえ 知らなかった自分
ああ あの日は もう帰らない
傘も差さずに歩く山手通り もしもあの時 上手く騙してくれたならば
未来 変わっていたと思うけど
映画のように 別れを告げられたなら 想い出 連れて逃げて
唇に空は流れる 熱き心に 時代よ踊らせて 懐かしい 真冬の空
探し物ならばここよ 口笛は始まりの意味を持つ
マスカラ滲むほど 涙 絶え間なく流れる
ああ ここから 遠く離れて 旅に出るのもいいのかもね 知れない
もしもあなたに 強く抱きしめられたならば
未来 変わっていくと思うから
哀しい唄は聴こえない 小さな頃の想い出 連れて逃げて
最後に交わした言葉を 胸に刻んで走る 朝焼けに 眩しい都会の空
映画のように 別れを告げられたなら 想い出 連れて逃げて
唇に空は流れる 熱き心に 時代よ踊らせて
懐かしい 真冬の空
懐かしい 真冬の空
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