書きかけの歌

世間を知らず 常識もなく
拳銃を持つ勇気もなく
つまずき 膝をはたいて 生きている

愛が解らず 愛を唄って
無能だと認めようとせず
懲りずに 愛を称えて 歌を書く

一粒の雨が降ればいい
君の頬に落ちて銀に輝き
書きかけの歌の中で
僕を死ぬほど恨めばそれでいい

一言の嘘をつけばいい
そっとくちびる動かすだけでいい
書き上げた歌の中で
僕を愛する振りをしている君
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